事業構造改革を経て、利益体質への転換進み
中期3か年へ向けた、更なる飛躍のスタートラインに立つ
売上高、営業利益は主にモバイルデータソリューション事業において受注が堅調に推移したことにより、増収増益。また、事業構造改革に伴う営業損益の改善、 Cellebrite社が米国ナスダック市場に上場する際に締結した合併契約に伴って計上したデリバティブ負債に関して、株価変動等による公正価値の変動によりデリバティブ評価益計上に伴い、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益に関しても増益。
この結果、当期の連結業績は、売上高372億5百万円(前期比39.5%増)、営業利益13億60百万円(前年同期は6億87百万円の利益)、経常利益96億73百万円(前期は8億81百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益28億18百万円(前期は47百万円の利益)となりました。
セグメントの状況
モバイルデータソリューション事業
- 売上高
- 293億 23百万円
- セグメント利益
- 15億 47百万円
主要な製品・サービスは、犯罪捜査機関等向け(デジタル・インテリジェンス事業)に販売するモバイルデータトランスファー機器及び関連サービスです。
当期は、連結子会社であるCellebrite社の上場に伴うアドバイザリー費用等の諸経費を約13億円計上したものの、デジタルフォレンジック製品の販売が前期に比べ大幅に増加したことにより、増収増益となりました。
エンターテインメント関連事業
- 売上高
- 56億 42百万円
- セグメント利益
- 9億 16百万円
主要な製品は、遊技機メーカーに販売する制御基板等の遊技機部品と、ゲームコンテンツ配信サービスです。
当期は、遊技機関連分野では、好調な新機種の販売、制御基板及び受託開発の生産性向上に取り組んだことにより増収増益、ゲームコンテンツ分野では、多くのユーザーを持つ「上海」に注力し、収益を向上。セグメント全体で増収増益となりました。
新規IT関連事業
- 売上高
- 22億 39百万円
- セグメント利益
- 1億 83百万円
主要な製品・サービスは、M2M通信機器及びIoTソリューション並びにAR関連のサービスです。
当期は、AR分野におけるマーケティング費用の増加があったものの、M2M分野における、自販機向け等のM2M通信機器の販売が堅調に推移したことにより、増収増益となりました。
地域別売上高(単位:百万円、カッコ内は売上高構成比)