将来の収益基盤を創造する成長投資と、事業の
「選択」と「集中」を経て、次なる飛躍のステージへ
デジタルフォレンジックソリューションの世界的な認知度の高まりとともにモバイルデータソリューション事業が大きく伸長。同事業内でコスト負担の大きかったモバイルライフサイクル事業を事業譲渡。エンターテインメント関連事業は市場の端境期にあたり大幅減収減益。AR分野の大型開発投資は継続もその他新規IT事業は投資も一段落し、拡販のフェーズへ。
当期の連結業績は、売上高252億43百万円(前期比4.0%減)、営業損失2億円(前期は10億74百万円の損失)、経常損失3億52百万円(前期は11億2百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失9億85百万円(前期は12億93百万円の損失)という結果になりました。
セグメントの状況
モバイルデータソリューション事業
- 売上高
- 184億 2百万円
- セグメント利益
- 17億 94百万円
主要な製品・サービスは、犯罪捜査機関等向け(デジタル・インテリジェンス事業)及び携帯端末販売店向け(モバイルライフサイクル事業)に販売するモバイルデータトランスファー機器及び関連サービスです。
デジタル・インテリジェンス事業は、全ての地区において前期比で増収、特に欧州、アジア・パシフィック地域において販売量が大幅に増加しました。また、モバイルライフサイクル事業の売却により損失に歯止めがかかったことから、販管費の増加をこなし、セグメント全体では増収増益となりました。
エンターテインメント関連事業
- 売上高
- 52億 81百万円
- セグメント利益
- 17百万円
主要な製品は、遊技機メーカーに販売する制御基板等の遊技機部品及びパチンコホール経営を支援するトータルコンピュータシステムです。
2017年9月4日に公布された「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則」(施行期日2018年2月1日)の影響からパチンコホールの遊技機の入替減少、新規出店や店舗改装等の設備投資の先送りなど厳しい事業環境が続く中、前期比で大幅に減収減益となりました。
新規IT関連事業
- 売上高
- 11億 82百万円
- セグメント利益
- △8億 27百万円
主要な製品・サービスは、M2M通信機器及びIoTソリューション並びにAR関連の機器及びサービスです。
当該事業では、M2M通信機器の販売が前期比で低調に推移したことにより減収となりましたが、利益面ではO2O事業での販促・開発費用増があったものの、M2M分野で、のれん償却費がなくなったこと、AR分野の開発がピークアウトしたことから、損失は縮小しました。
その他事業
- 売上高
- 3億 76百万円
- セグメント利益
- △2億 42百万円
主要な製品・サービスは、コンテンツ配信サービスです。
VRゲームでは、PlayStation®VR向けにリリースした「DARK ECLIPSE(ダークエクリプス)」の販売が低調に推移し、売上高は前期比で減収、開発費の増加もあり損失は拡大しました。
地域別売上高(単位:百万円、カッコ内は売上高構成比)