中期経営計画(2022~2024年度)初年度の売上目標を概ね達成も、
連結除外や半導体不足、部品・部材高騰の影響から営業減益。
売上高は、モバイルデータソリューション事業及びエンターテインメント関連事業において受注が堅調に推移。利益面ではモバイルデータソリューション事業においてCellebrite社が当第4四半期から連結除外となったこと、エンターテインメント及び新規IT関連事業では半導体不足、部品・部材の高騰などから営業利益はマイナスに転じるも、急激なドル高による為替差益及びデリバティブ評価益の計上により、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は増益。
セグメントの状況
モバイルデータソリューション事業
- 売上高
- 291億 52百万円
- セグメント利益
- △15億 25百万円
主要な製品・サービスは、犯罪捜査機関等向け(デジタル・インテリジェンス事業)に販売するモバイルデータトランスファー機器及び関連サービスです。
当期は、モバイルフォレンジック機器及びその関連サービスの受注が堅調に推移し、デジタルフォレンジック製品の販売が前期に比べ増加しましたが、Cellebrite社が当第4四半期から連結除外になったため、収益が最も多い第4四半期の売上が当連結会計年度に含まれなくなったことにより、減収減益となりました。
エンターテインメント関連事業
- 売上高
- 62億 59百万円
- セグメント利益
- 7億 6百万円
主要な製品は、遊技機メーカーに販売する制御基板等の遊技機部品と、ゲームコンテンツ配信サービスです。
当期は、遊技機関連事業では、半導体不足などによる部品・部材の高騰により原価高となるも、受託開発、新製品の受注が増加したことにより増収減益に、ゲームコンテンツ事業では、既存タイトルの成長鈍化、新規タイトルへの開発投資のため、減収減益となり、セグメント全体では、増収減益となりました。
新規IT関連事業
- 売上高
- 20億 64百万円
- セグメント利益
- 1億 38百万円
主要な製品・サービスは、M2M通信機器及びIoTソリューション並びにAR関連のサービスです。
当期は、M2M事業では、部品調達難による出荷数量の減少に加えて原材料高騰の影響により、減収減益となりました。