当四半期は、経済活動の正常化に伴う個人消費やインバウンド需要の回復などから、わが国経済は緩やかな回復が続きました。
こうした状況のもと、ディスクロージャー関連事業は、企業価値の拡大を目指すお客様のニーズは多様化しており、当社グループはそれにお応えするべく、お客様の決算開示実務の一層の利便性向上を推進する統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo(ウィズラボ)」をリリースし、導入社数の増加に注力してまいりました。また、コーポレートガバナンス・コード適用や東京証券取引所における2022年4月からの新市場区分への移行に伴い、積極性を増すステークホルダーとの対話や非財務情報開示の充実化への需要に対する製品やサービスの提供、「ネットで招集」や株主総会の動画配信(ライブ・オンデマンド)をはじめとする株主総会プロセスの電子化への対応にも取り組んでまいりました。
通訳・翻訳事業は、特に通訳事業における主たる事業領域である、大規模な国際会議やイベントの開催が対面やオンラインにより増えており、これに伴う通訳機会も大幅に回復してきております。その結果、当第2四半期は下記のとおり計画を上回る増収増益を達成しました。
ディスクロージャー関連事業
売上高10,897百万円(前年同四半期比477百万円増、同4.6%増)
セグメント利益2,022百万円(同365百万円増、同22.1%増)
統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo」の導入顧客の増加や発行企業数が増加している統合報告書の受注が好調に推移し、増収増益となりました。
通訳・翻訳事業
売上高4,105百万円(同227百万円増、同5.9%増)
セグメント利益315百万円(同61百万円増、同24.3%増)
通訳事業においては、G7サミットやビジネスサミットをはじめ、コロナ禍からの経済活動の正常化への戻りとともに、日本での国際会議やイベントも多く開催されました。また、海外出張や対面での会議も戻り、対面とオンラインの組み合わせによるハイブリッド型会議など様々な形式で売上が増加しました。翻訳事業においては、環境や諸規制の変化により経営に関連する文書や諸規定の翻訳需要が安定的に推移したことで、大口クライアントや大型案件が戻ってきてはいるものの、前年同四半期に比べ若干下回る結果となりました。
利益面では、売上増加に加え生産性向上などにより、増益となりました。