当中間連結会計期間は、インバウンド需要の大幅な回復や堅調な企業業績などを背景に、景気は緩やかな回復が続きました。その一方で原材料・エネルギー価格の高止まりや継続する物価上昇、また11月に米国大統領選が行われたことによる今後の政策変更や中東における紛争ほか海外情勢の緊迫化など、依然として不透明な状況が続いております。
こうした状況のもと、ディスクロージャー関連事業は、多様化・高度化する情報開示に対するシステムの技術革新などを含めた対応要請にお応えすべく、決算開示実務の一層の利便性向上を推進する統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo(ウィズラボ)」の導入社数の増加に、引き続き注力してまいりました。また改訂コーポレートガバナンス・コード適用や資本コストを意識した経営の実現に向けて積極性を増すステークホルダーとの対話や海外投資家に向けた英語での会社情報の開示に際して必要となるIR支援・翻訳サービス、環境関連のコンサルティングなど、各サービスにおける提案力・制作体制・品質の強化を進めてまいりました。
通訳事業においては、日本での国際会議、イベントが復活し、コロナ禍で需要が増えたオンラインでの社内会議は安定的に推移したことにより、オンサイトでの会議、オンラインとの組み合わせによるハイブリッド型会議など様々な形式で顧客数が増加しております。翻訳事業においては受注件数が増加しており、体制の強化に努めるとともに工程の見直しなどによる原価率の改善などにも注力してまいりました。
ディスクロージャー関連事業
売上高11,059百万円(前中間連結会計期間比162百万円増、同1.5%増)
セグメント利益1,786百万円(同235百万円減、同11.7%減)
統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo」の導入顧客の増加や目論見書の売上増、統合報告書の受注が好調に推移したため、売上高は増収となりましたが、製造コストおよび人件費、経費の増加などにより、セグメント利益は減益となりました。引き続き先進的なテクノロジーを積極的に製品・サービスに組み入れ提供価値を高めていく。開示がグローバルなものに変わっていく中、生成AIなどの先進テクノロジーを駆使してお客様が求める開示サービスの提供体制を整える。伝統的な法定開示以外で新たなディスクロージャーの流れを取り入れプロダクトを拡げていく。これらを中核であるディスクロージャー関連事業で力強く進めてまいりたいと考えています。
通訳・翻訳事業
売上高3,817百万円(前中間連結会計期間比288百万円減、同7.0%減)
セグメント利益76百万円(同238百万円減、同75.6%減)
通訳においては、コロナ禍で増えたオンラインでの社内会議は引き続き需要があり、オンサイトでの会議、オンラインとの組み合わせによるハイブリッド型会議など様々な形式での案件があり、取引社数は増加しているものの大型案件の減少により翻訳における売上高は減収となりました。翻訳については大口クライアントからの発注減少および単価の下落などにより、売上高は減収となりました。また体制強化による販管費や機械翻訳に関する費用の上昇および原価率の上昇により、セグメント利益は減益となりました。サイマル・インターナショナルでは、法人向けAI翻訳プラットフォーム「SIMULwiz」を発売し、また「interprefy」の遠隔同時通訳にリアルタイムのAI翻訳機能を付加した「interprefy AI」の提供も開始するなど、自動化の利便性を活かしつつ、当社独自のサービスを付加する形でお客様の通訳・翻訳需要を捉えてまいりたいと考えています。