キーワードで紐解くTAKARA&CO.のサステナビリティ

ウェルビーイング(Well-being)とは、「ウェル(良好な、健康な)」と「ビーイング(状態)」をつなげた言葉で、「健康で幸せな状態」を意味します。精神面だけでなく、身体的にも、社会的にも満ち足りた状態を指します。
ウェルビーイングは、すべての人々の幸福の上に経済や将来が成り立っているという考え方が広がってきていることを受けて注目されています。企業にとっては生産性の向上や離職率の低下などが期待できるだけでなく、SDGsの達成にも貢献できます。
上記のことから宝印刷株式会社ではウェルビーイングの実現に向け、様々な取組みを行っています。
今回は3つの取組みを紹介します。

フリーアドレス導入

フリーアドレス導入

2023年7月、宝印刷株式会社ディスクロージャー&IR営業部門が使用するオフィスで全部署フリーアドレス化が実施されました。
それに伴い、フロアの再編成や什器の一新、会議ブースの改善が行われました。

フリーアドレス化のメリット

フリーアドレス化で大きく変わる要素として、従業員の選択できる働き方の幅が広がることが挙げられます。
今回のフリーアドレス化に際して、新規什器として多様なデスク種類の導入や、オフィスの収容人数の削減によるテレワーク推進が行われました。
業務内容やその日の状況に応じて座席や働き方を選ぶことができ、また、所属部署を超えた部門間での連携にもつながります。

「昇降デスク」の設置

背の高さに合わせて天板を上下させることができるので、自分にとって最適な姿勢で業務を行うことができます。

ファミレス席

最大6名まで着席可能です。執務席としても飲食席としても利用できます。

「ハイデスク・ハイチェア」の設置

高い位置に座ることで足元が自由になるので、リラックスした状態で業務を行うことができます。

カフェテリア席

リラックスして作業ができるほか、部内ミーティングなどでも利用できます。

フリーアドレスによるウェルビーイングの向上

働き方の選択肢が広がり、従業員自身で働き方を選べるようになったことで、より業務効率や達成感が向上しました。
また、固定のデスクでないことにより書類などの整理整頓への意識が高まり、清潔で過ごしやすいオフィス環境になったと感じている従業員が多くいました。フリーアドレス化に関する従業員アンケートでは、実に85%以上が「オフィスの居心地は良くなった」と回答しています。

ダイバーシティ推進プロジェクト

現在、第15期として活動中のダイバーシティ推進プロジェクト。
各部の代表者が活動方針に則って分科会で活動を行っています。
当社のマテリアリティの一つである「従業員の幸せ」のため、従業員全員がいきいきと安心して働ける、よりよい働き方を追求すべく活動しています。

第15期活動テーマ

男性育児休業の取得を
サポートする施策整備

男性社員の育児休業の取得から復帰までの一連の流れの中で障害となっている事項を洗い出し、改善するための施策を実施する。

ダイバーシティ推進プロジェクトによるウェルビーイングの向上

ダイバーシティを推進し、ジェンダー、世代、国籍などの異なる多様な人材が互いに認め合い共存していくことで、新たな視点を持つ機会が得られます。また、従業員の多様性を受け入れ、異なる価値観を尊重した環境や施策を整備することで、いきいきと働ける職場の実現につながり、従業員の幸福度が増していきます。

男性育児休業の取得促進

前述のダイバーシティ推進プロジェクトの活動テーマにあるように、宝印刷株式会社では男性従業員の育児休業取得に関する支援を行っています。

また、育児・介護休業法の改正にあわせ、育児休業規程の改正を行いました。
これまでは妻出産時に「特別休暇」を3日以内付与と定めていましたが、それに代わって上限5日以内の連続した「育児休業」を有給として取り扱います。
従来の特別休暇より2日増加したことになるこの改正は、男性育休取得促進のための、独自の取組みです。

これらの取組みを社内報などで発信することで、男性育児休業取得率向上を目指しています。

Takara Café開催

毎年、社員の意見交換の場として「Takara Café」を開催していますが、今期は「パパ育休を取得しやすい環境を作るには?」をテーマに開催し、ママ社員に加え育児休業を取得した経験のあるパパ社員も参加しました。実際に育児休業を取得したパパの経験談を話し合い、ママ目線も加え、今後の男性の育児休業取得を促す環境について意見交換を行いました。

育児休業取得によるウェルビーイングの向上

従業員が業務だけでなく家庭での役割にも一層取り組むことが可能になり、家族との関わり方や日常生活の幸福度の向上につながっています。

ウェルビーイング向上の取組みを推進することで、従業員が互いを認め合い、成長するきっかけが生まれ、また、従業員の働きやすい環境を整備することは生産性を高め、効率的な働き方を促進し、当社の成長につながっていくと考えています。