キーワードで紐解くTAKARA & CO.のサステナビリティ

グリーンプリンティング(GP)とは、印刷工場と印刷製品の総合的な環境配慮を示す認定制度です。2006年に印刷産業の環境負荷削減を目指して一般社団法人日本印刷産業連合会により創設され、2024年8月末時点で全国 447工場が認定されています。

グリーンプリンティング制度は紙やインキなどの印刷資材だけでなく、印刷工程も含めてグリーン基準を満たす総合的な環境配慮を認定しており、GP認定工場が製造した印刷製品にはGPマークを表示できます。このGPマークは、年間約1,900社の印刷製品に表示されており、累計では2024年3月末時点のGPマーク表示印刷製品は約11億部を超え、環境に配慮した印刷製品づくりに貢献しています。

宝印刷株式会社では、環境負荷低減に貢献するためGPマークの普及に取り組んでいます。

GPマーク(ワンスター)

当社グループの
取組み

当社グループの中で特に環境負荷が高かった製造拠点の浮間工場は、2009年9月にグリーンプリンティング認定工場となり、下記のような取組みを行っています。

電気使用量の削減

  • オフセット印刷機や空調機における使用電力の測定と調整
  • 休憩時間や不使用時の屋内消灯

廃棄物削減

  • 刷版廃液を8分の1まで削減する装置の導入や細やかな分別
    →97.6%以上のリサイクル率を達成
    さらなるゼロエミッション化を推進

環境負荷の低い有機溶剤使用

  • 有機溶剤は負荷ランクの最も低い第3種有機溶剤に使用を限定
  • VOC(揮発性有機化合物)警報器の設置や局所排気装置の増設
  • 使用量の増加する繁忙期には外部機関による作業環境測定を行い実態の把握に努めるなど、化学物質や工場環境の適正な管理を推進

搬入・出庫の省エネ化

  • 印刷用紙や材料の搬入、製品の出庫における周辺道路の利用に関して、外部の倉庫を利用した時間差納入を実施
  • 特に繁忙期には車両オペレーションのスムーズ化による待機時間の短縮、省エネ化につながる取組みを推進

社員への環境教育

  • 毎期設定する環境目標を朝礼時に周知
  • 有機溶剤の取り扱いなどで都度ワンポイントレッスンを実施し、作業者の理解を深める

環境問題に対する社会的な要求の高まりによって、印刷産業でも環境配慮型の製品づくりが求められています。当社グループでは、こうした環境に配慮した印刷環境を整えることで、お客様に環境配慮型の印刷工程を提供することが可能になっています。

2024グリーンプリンティング環境大賞等表彰式が開催

10月30日に東京都内で、一般社団法人日本印刷産業連合会によるGP関連の表彰式が行われました。これは、GP認定制度への深い理解と同制度の積極的な活用が認められる企業や団体に、「GP環境大賞」、「GPマーク普及大賞」、「GP資機材環境大賞」を授与するものです。

表彰式の冒頭では、同連合会副会長も務める堆誠一郎・TAKARA & COMPANY社長があいさつ。GP認定工場への発注による地球環境への負荷低減推進について述べました。

〈賞の概要〉

「GP環境大賞」
GPマークを表示した印刷製品を最も多く発注した企業・団体に対して授与。
「GPマーク普及大賞」
GPマークの普及に貢献した会社を表彰。 〈オフセット印刷部門〉〈グラビア・シール・スクリーン印刷部門〉〈製本・表面加工部門〉3部門。過去3回以上「GPマーク普及大賞」を受賞した印刷会社には、最大の賛辞と敬意を表するため「GPマーク普及大賞ゴールドプライズ」を贈呈。
「GP資機材環境大賞」
GP資機材認定製品を積極的に提供するメーカーを印刷工場の環境負荷低減、作業環境改善に寄与しているとして表彰。

GPマーク普及大賞を受賞

この表彰式で宝印刷は〈オフセット印刷部門〉で「2024GPマーク普及大賞」を受賞しました。2023年度にGPマーク表示印刷製品をより多く受注・製造したことが認められたことになります。
今後も環境負荷低減を進めるため、GPマーク普及に貢献してまいります。