トップメッセージ白蟻防除を主軸に、
社会とともに
持続的な成長を
目指してまいります。

株式会社アサンテ
代表取締役社長  宮内 征

株主・投資家の皆様におかれましては、日頃から格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
前連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日)における業況についてご報告申し上げます。

<第52期の業績について>
当期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善するなかで、企業収益も改善しており、景気は緩やかな回復基調で推移しました。また、個人消費は持ち直しの動きが見られるものの、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響には注意すべき状況が続いております。当社グループの市場におきましては、住宅に関する国策の「既存住宅の長寿命化とメンテナンスを重視する方針」は不変で、莫大な潜在需要規模もそのまま存在するものと見ております。
このような状況下において、当社グループは持続的な成長を目指し、「営業推進基盤・体制の強化」「生産性の向上」「お客様視点に立ったサービスの拡充」「人的資本の開発・活用」「事業活動を通じた社会課題解決への貢献」に取り組んでまいりました。
「営業推進基盤・体制の強化」並びに「生産性の向上」につきましては、2024年4月1日付で企業提携先の拡大を目的とした部署を新設し、紹介ルートの拡充を図りました。また、マーケティング強化に取り組みながら、テレビCM・新聞折込・WEB広告等の積極的な広告宣伝を展開し、白蟻防除の必要性を幅広くアピールしてまいりました。第3四半期からは「おうちながもちプロジェクト」と題した、当社サービスが防災・減災に繋がることを訴求する企画を展開し、お客様の需要喚起に努めました。さらに、営業効率向上に資する業務のデジタル活用も推進しました。その結果、白蟻防除の調査依頼が増加するなど市場からの反響が得られたことに加え、新規・既存顧客向け営業における売上高が増加しました。
以上の結果、売上高は前期比330百万円増加の14,024百万円、営業利益は同279百万円増加の1,226百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、同146百万円増加の687百万円となりました。

<第53期の業績見通しについて>
当社グループを取り巻く環境につきましては、個人消費の持ち直しに足踏みが見られるものの、各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続くと想定しております。ただし、雇用情勢における人手不足感の高まりや、物価上昇・金融資本市場の変動等の影響には、引き続き十分注意する必要があります。
一方、住宅に関する政府の目標である「いいものを作って、きちんと手入れして、長く使う」社会に移行する方針を踏まえ、白蟻防除の必要性や潜在需要は依然として大きいものと捉えております。また、頻発・激甚化する自然災害への対応を背景として、住宅の長寿命化やメンテナンスに対する意識は引き続き高いまま推移すると予想しております。
このような環境におきまして、当社グループは持続的な成長を目指し、営業推進基盤・体制の強化、生産性の向上、お客様視点に立ったサービスの拡充、人的資本の開発・活用、事業活動を通じた社会課題解決への貢献に取り組みます。
以上を踏まえ、第53期の売上高は前期比875百万円増加の14,900百万円、営業利益は同93百万円増加の1,320百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同132百万円増加の820百万円と予想しております。
今後とも、株主の皆様にご納得をいただける経営に邁進してまいりますので、より一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2025年6月

経営理念

「人と技術を育て、人と家と森を守る」

当社は、白蟻対策・地震対策などでお客様に安全・安心・快適を提供し、既存家屋の長寿命化を推進することによって、環境問題などの社会課題解決にも貢献します。

ビジョン

「木造家屋の長寿命化と社員のウェルビーイング向上を通じ、環境を守り、お客様と社会から最も信頼される企業へ」

私たちはイキイキと働き、白蟻防除を主軸とした木造家屋の長寿命化と環境保護につながる最高品質のサービスを提供することで、安全・安心・快適な暮らしを全国に届け、社会とともに成長し続けます。

中期経営計画 第53期(2026年3月期)から第55期(2028年3月期)

高い成長率と収益力を有する企業へと成長するため、この3ヵ年で、外部環境に打ち勝つ強い営業基盤の構築と、生産性の向上を実現してまいります。

業績目標(ローリング方式)

売上高(百万円)
営業利益(百万円)営業利益率(%)