堀内賃金の上昇や個人消費を支える購買力の高まりを背景に、日本経済は緩やかな回復を見せています。一方で中東情勢の影響により、原油価格の上昇などが企業業績の下押し要因となる恐れがあり、特に当社においては農業用資材、販売用梱包資材等の調達への影響が懸念されます。パックで販売していたトマトをばら売りにするなど、販売形態そのものが変わっていく可能性もあります。
この影響は国内に留まらず、バナナなど輸入青果物において取引のあるASEANにも及び、産地から港までの輸送用トラックを動かす軽油が不足し、輸出量が減る恐れがあります。現状、当社の 「輸入青果物サプライチェーン事業」において直接の影響はありませんが、長期で続けば一定の影響も考えられます。
一方で現在、生鮮青果物のサプライチェーンにおいて大きな影響を及ぼしているのが、日本社会の構造変化です。少子高齢化による労働力不足、生産者の高齢化などの影響は大きく、青果物の供給不足となることが想定されています。さらに輸入競争における通貨の競争力が失われており、中央卸売市場経由では十分な青果物等が手に入らない時代になりつつあります。これは地域社会の維持にもつながる課題です。
当社はこれまで培ってきたシステムと人によるサービスを活かし、変化する環境に柔軟に対応できる強みを有しています。そのため、この青果物サプライチェーンにおける社会的な課題においてこそ、解決手段を提供することによる成長のチャンスが存在していると考えています。